真性包茎とは?実際のところどんな症状?
真性包茎(しんせいほうけい)とは、包皮をどんなにむこうとしても亀頭がまったく露出しない状態のことをいいます。
包皮の先端が狭く、皮膚が硬くなっているため、無理にむこうとすると痛みや出血を伴うこともあります。
医学的には包茎の中でも最も重度のタイプであり、放置すると衛生面の悪化だけでなく、排尿や性行為に支障をきたすこともあります。
仮性包茎やカントン包茎との違い
包茎には大きく分けて3つのタイプがあります。
仮性包茎は、むけば亀頭が出るが、普段は皮がかぶっている状態。カントン包茎は、むいた後に皮が戻らず、亀頭を締めつけてしまう状態です。
一方、真性包茎は、包皮が一切むけず、常に亀頭が皮に覆われている状態です。
このため、日常的に洗浄ができないという点で、他の包茎よりもはるかに不衛生になりやすく、トラブルの発生率も高いのが特徴です。
真性包茎に見られる主な症状
真性包茎の男性によく見られる症状として、まず挙げられるのが排尿時の不便さです。
包皮の先端が尿の出口を覆ってしまうため、尿が飛び散ったり、スムーズに出なかったりします。
また、包皮の内側に汚れ(恥垢)がたまりやすく、においやかゆみ、赤み、痛みを伴うことも少なくありません。
清潔を保てない状態が続くと、亀頭包皮炎を繰り返すようになり、慢性的な炎症に悩まされることもあります。
性行為の際には、皮が突っ張って痛みや裂傷が起こることもあり、性生活にも影響を与えます。
放置するとどうなる?真性包茎の危険性
真性包茎を放置すると、次のような深刻なトラブルが起こる可能性があります。
まず、衛生状態が悪化することで**細菌感染による炎症(亀頭包皮炎)**が発生します。これを放っておくと、膿や悪臭を伴い、皮膚がただれることもあります。
さらに、湿った環境と汚れによってクラミジアや淋病、梅毒、HIVなどの性感染症にかかりやすくなる傾向があります。性交時に皮膚が裂け、そこからウイルスが侵入するケースも少なくありません。
加えて、長期間にわたって清潔が保てない状態が続くと、包皮がんや陰茎がんのリスクも高まると報告されています。
真性包茎と性病(性感染症)のリスク
真性包茎の状態では、包皮の内側が常に湿っていて、細菌やウイルスが繁殖しやすくなります。
代表的な感染症には、亀頭包皮炎、クラミジア感染症、尖圭コンジローマ、梅毒、HIV感染症などがあります。
特に尖圭コンジローマの原因となる**ヒトパピローマウイルス(HPV)**は、陰茎がんの原因の一つとも言われています。
つまり、真性包茎を放置することで、自分自身だけでなくパートナーの健康にも悪影響を及ぼす可能性があるのです。
真性包茎の治療法
真性包茎の根本的な治療法は、包茎手術による皮膚の切除です。
一般的には「環状切除術」と呼ばれる方法で、余分な包皮をリング状に除去し、亀頭が露出できるようにします。
最近では、見た目にも配慮した美容形成的な包皮形成術を行うクリニックも増えており、自然な仕上がりを希望する人にも対応可能です。
手術は局所麻酔・日帰りで行われることが多く、痛みはごく軽度。術後数日で日常生活に戻れるケースがほとんどです。
手術を受けることで、清潔を保ちやすくなり、性病・炎症・臭い・排尿トラブルの改善が期待できます。
真性包茎は「恥ずかしい」よりも「放置が危険」
真性包茎は、見た目の問題ではなく医療的に治療が必要な症状です。
放置すると、性病や炎症だけでなく、将来的な健康リスクにつながることもあります。
「恥ずかしい」「人に言えない」と感じる人も多いですが、最近では男性専門クリニックが増え、プライバシーを守ったカウンセリングが可能です。
医師との相談も匿名で始められる場合が多く、初診時の心理的ハードルもぐっと低くなっています。
清潔で健康な生活を取り戻すために、まずは無料カウンセリングなどで一歩を踏み出してみましょう。

