はじめに
男性に多い性感染症(性病)は、自覚症状が少ないものも多く、放置すると尿道炎や精巣炎など健康に影響を及ぼすことがあります。本記事では、男性がかかりやすい性病の種類と症状、治療のポイントをわかりやすく解説します。
クラミジア感染症
クラミジアは男性の性病で最も多い感染症の一つです。感染しても自覚症状がほとんどないことが多く、放置すると尿道炎や精巣上体炎を引き起こす可能性があります。症状としては、排尿時の軽い痛みや尿の違和感、精液の異常などが見られることがあります。抗菌薬による早期治療が重要です。
淋菌感染症
淋菌感染症はクラミジアに次いで多い性病で、感染すると尿道から膿のような分泌物が出ることがあります。排尿時の痛みやかゆみも特徴です。放置すると前立腺炎や精巣上体炎などの合併症につながることがあるため、症状が出た場合は早めに受診しましょう。
尖圭コンジローマ
尖圭コンジローマはヒトパピローマウイルス(HPV)が原因で、性器にイボができる性病です。痛みやかゆみは少ないことが多く、見た目の変化で気づくことがあります。治療は外用薬や液体窒素による除去などで行われます。
性器ヘルペス
性器ヘルペスは単純ヘルペスウイルスによる感染症で、性器に小さな水ぶくれや痛みを伴う発疹が出ます。再発を繰り返すことが多く、完治は難しい場合があります。抗ウイルス薬で症状を抑えながら経過観察することが基本です。
HIV(エイズウイルス)
HIV感染は免疫を徐々に破壊するウイルス感染症です。初期症状は風邪のような軽い症状で気づきにくく、感染に気づかないまま長期間過ごすことがあります。検査による早期発見と治療(抗レトロウイルス療法)が重要です。
まとめ
男性がかかりやすい性病は、クラミジアや淋菌など自覚症状が少ないものも多く、放置すると合併症のリスクがあります。性病は自己判断せず、症状が出た場合は早めに泌尿器科や男性クリニックで検査・治療することが大切です。また、コンドームの使用やパートナーとの確認などで予防する習慣も欠かせません。

