包茎手術と聞くと、「整形手術と同じなの?」と疑問に思う人は少なくありません。
実は包茎手術は、**「医療目的」と「美容目的」**のどちらで行うかによって分類が変わります。
まず、医学的に必要とされる包茎手術は、整形手術ではなく医療行為です。
たとえば、真性包茎やカントン包茎など、包皮が極端に狭くて亀頭を露出できない、あるいは炎症・排尿障害を起こすケースでは、保険適用の「治療目的の手術」として行われます。
この場合、目的は見た目の改善ではなく、「清潔さの維持」「感染症の予防」「排尿・性行為の正常化」であり、形成外科的ではあっても整形手術には該当しません。
一方で、仮性包茎のように日常生活に支障はないけれど、見た目の改善やコンプレックス解消を目的に手術する場合は、**美容整形に近い「自由診療」**として扱われます。
この場合は保険が適用されず、料金もクリニックごとに異なります。
仕上がりを美しくするために、形成外科的な縫合技術やデザインを重視するのが特徴です。
つまり、「機能を治す」か「見た目を整える」かで、分類が変わるわけです。
もう少しわかりやすく言えば──
歯医者で虫歯を治すのは保険の治療ですが、歯を白くするホワイトニングは美容目的で自由診療。
それと同じように、包茎手術も「治療」か「美容」かで立ち位置が変わります。
ただし、どちらの目的であっても、医師による手術であることに変わりはありません。
安全性や仕上がりの満足度は、クリニックの技術や経験に大きく左右されます。
そのため、治療目的でも美容目的でも、信頼できる実績のあるクリニックを選ぶことが重要です。

