結論から言うと――
包茎であっても子どもを作ることは可能です。
包茎は「生殖能力(精子をつくる・射精する力)」そのものには基本的に影響しません。
そのため、包茎のままでも妊娠・出産に至るカップルは多く存在します。
ただし、包茎の種類や状態によっては注意が必要なケースもあります。
■ 仮性包茎の場合
仮性包茎(勃起すれば亀頭が露出するタイプ)であれば、
射精や性交に問題がないため、妊娠も十分に可能です。
日本人男性の多くがこのタイプで、医学的には異常ではありません。
ただし、包皮の内側に汚れが溜まりやすく、
炎症や感染のリスクが高まるため、清潔に保つことが大切です。
日常的に洗浄することで衛生面のトラブルを防げます。
■ 真性包茎・カントン包茎の場合
一方で、真性包茎(勃起しても亀頭が出ないタイプ)や
カントン包茎(包皮が締まりすぎて痛みや腫れが起きるタイプ)の場合、
性行為そのものが困難なことがあります。
亀頭が露出できないために、性交時の摩擦で痛みを感じたり、
射精がスムーズに行えなかったりするケースもあります。
また、包皮の中に精液が残ってしまうことで、妊娠の確率が下がることも。
このような場合は、手術によって改善が可能です。
手術後は痛みや不快感が解消され、性交が自然にできるようになるため、
妊娠の可能性も高まります。
■ 生殖能力と包茎は別の問題
包茎=不妊ではありません。
妊娠がうまくいかない場合、その原因は包茎ではなく、
精子の数・運動率や女性側の体調による場合も多いです。
包茎手術は、生殖能力を“高める”というより、
性交の快適さや衛生面を整えることが目的です。
その結果として、心理的なストレスが減り、性生活が自然になることはあります。
■ まとめ
包茎であっても、ほとんどの場合は子どもを作ることができます。
ただし、真性包茎やカントン包茎の場合は、性交や射精が困難になることがあり、
その際は医師の相談・手術による改善が望ましいです。
つまり、包茎は「不妊の原因」ではなく、
「性生活を不便にする可能性がある状態」なのです。
自分の体の状態を正しく理解し、必要に応じてケアや治療を行えば、
安心して将来の家族計画を考えることができます。

