仮性包茎は「むけるから問題ない」と思われがちですが、実は清潔に保たないと病気の原因になることがあります。
日本人男性の多くが仮性包茎といわれていますが、その分「正しい洗い方を知らずに放置している人」も少なくありません。
仮性包茎は汚れがたまりやすい構造
仮性包茎とは、平常時は亀頭が皮に覆われているものの、手でむけば露出できる状態です。
一見、問題なさそうに見えますが、包皮の内側には湿気と汚れがたまりやすい構造になっています。
この部分には「恥垢(しこう)」と呼ばれる白いカスがたまり、放置すると雑菌が繁殖してしまうのです。
洗わないまま放置すると起こるトラブル
仮性包茎を清潔に保たないと、次のようなトラブルが起こる可能性があります。
- 包皮炎(ほうひえん)
包皮や亀頭が赤く腫れたり、痛みやかゆみが出る炎症です。 - 亀頭炎(きとうえん)
細菌やカビが繁殖し、赤み・ただれ・臭いを引き起こす病気です。 - 悪臭の発生
恥垢がたまると独特の臭いが発生します。特に蒸れやすい季節は要注意です。 - 性感染症のリスク上昇
不衛生な状態が続くと、クラミジアやカンジダなどの性感染症にかかりやすくなります。
これらの病気は痛みやかゆみだけでなく、パートナーへの感染リスクにもつながります。
正しい洗い方とケアのポイント
仮性包茎の場合は、毎日の入浴時に包皮をやさしくむいて洗うことが大切です。
石けんは刺激の少ないボディソープを使い、指の腹で汚れを軽く洗い流します。
洗ったあとは、しっかりと水分をふき取ってから皮を戻すことを忘れずに。濡れたままだと雑菌が繁殖しやすくなります。
また、皮がきつくてむけない場合は、無理をせず医師に相談しましょう。無理に引っ張ると皮が切れたり、炎症が悪化したりすることがあります。
まとめ
仮性包茎そのものは病気ではありませんが、清潔を保たないと病気の原因になることがあります。
特に、包皮の内側を洗わずに放置すると、炎症・悪臭・感染などのトラブルが起こりやすくなります。
毎日しっかり洗うことが、健康と自信を保つ一番の予防法。
もし違和感や臭い、かゆみを感じたら、早めに包茎専門クリニックへ相談することで、悪化を防ぐことができます。

