カントン包茎と真性包茎の違い
男性の包茎には大きく分けて「カントン包茎」と「真性包茎」があります。
カントン包茎は、皮をむくこと自体は可能ですが、むいたあとに皮が亀頭の根元で強く締めつけ、元に戻らなくなる状態です。
皮の締め付けで血流が滞ることがあり、痛みや腫れを伴うこともあります。
一方、真性包茎は、包皮が先天的に亀頭にくっついており、どんな状態でも皮をむくことができません。
無理にむこうとすると出血や炎症が起こることがあります。
つまり、カントン包茎は「むけるけれど戻らない」、真性包茎は「そもそもむけない」という違いがあります。
かゆみが出やすいのはどっち?
かゆみは、主に皮の中にたまった汚れ(恥垢)や雑菌によって起こります。
- カントン包茎:皮をむいた後に戻るため、皮の中に湿気と汚れがたまりやすく、雑菌が繁殖しやすい環境になります。そのため、かゆみが出やすい傾向があります。
- 真性包茎:皮が完全にむけないため、洗浄が難しく、恥垢がたまりやすいものの、むけないことで亀頭に直接触れる機会が少なく、かゆみが目立つ人と目立たない人がいます。
総じて、かゆみを感じやすいのはカントン包茎の方が多いと言えます。
臭いが出やすいのはどっち?
臭いも、主に雑菌や皮脂の繁殖によるものです。
- カントン包茎:皮が締め付けられた状態で戻るため、湿度が高く雑菌が増えやすく、においが強く出るケースが多いです。
- 真性包茎:むけないため皮の中で雑菌が閉じ込められますが、むけないので亀頭と皮の摩擦が少なく、炎症が起きない限り、においは比較的軽いことがあります。
したがって、においやムレが強く現れるのもカントン包茎の方が目立つ傾向があります。
症状が気になる場合は早めの対策が大切
かゆみやにおいが続く場合、放置してしまうと炎症や亀頭包皮炎などのトラブルにつながる可能性があります。
- 入浴時にぬるま湯でやさしく洗う
- 石けんは低刺激のものを使用
- 洗った後はしっかり乾かす
- 通気性の良い下着を選ぶ
こうしたセルフケアで症状をある程度抑えられますが、根本的な解決には医師への相談が最も安全です。
カントン包茎や真性包茎は、症状によっては保険適用で手術が可能なこともあります。
手術により皮の締め付けが解消されると、かゆみやにおいも改善され、清潔を保ちやすくなります。
まとめ
- カントン包茎はむけるが戻らない状態で、かゆみやにおいが出やすい
- 真性包茎はむけない状態で、症状が出る人もいるが比較的軽いことが多い
- 放置すると炎症や感染のリスクがあるため、早めの相談が安心
- セルフケアだけで改善できない場合、医療的治療で清潔と快適さを取り戻せる
かゆみやにおいに悩んでいる場合は、自分の症状に合わせた適切な対応が大切です。

