カントン包茎とは?実際のところどんな症状?
「カントン包茎(嵌頓包茎)」とは、包皮をむいたあとに元に戻らなくなり、亀頭の根元をきつく締めつけてしまう状態を指します。
見た目は仮性包茎に似ていますが、違う点は「むいたあとに戻らない」という点です。
この状態になると、血流が悪くなって亀頭が腫れたり、激しい痛みが出たりします。
放置すると皮膚が壊死する危険があり、泌尿器科での早急な治療が必要です。
仮性包茎との違いは?
仮性包茎は、包皮をむけば亀頭が出て、また自然に戻せる状態です。
しかしカントン包茎は、むいたあとに包皮が締めつけてしまい、自分では戻せないのが特徴です。
とくに思春期以降、清潔にしようとして無理にむいた結果、カントン状態になるケースが多く見られます。
放置するとどうなる?危険な理由
カントン包茎を放置すると、以下のようなトラブルにつながります。
- 亀頭や包皮の強い腫れ・痛み
- 尿が出にくくなる(排尿障害)
- 血流が止まって亀頭が黒ずむ
- 感染症や炎症(亀頭包皮炎)
特に「むいたまま戻らない」「痛くて触れない」という状態は、緊急性が高いため、自力で戻そうとせずすぐに医療機関へ行くことが大切です。
カントン包茎と性病(性感染症)のリスク
カントン包茎は、包皮の内側に汚れ(恥垢)がたまりやすく、細菌やウイルスの温床になりやすい環境です。
そのため、次のような性病のリスクが高まります。
- 亀頭包皮炎:細菌による炎症。赤みやかゆみ、膿が出ることも。
- クラミジア・淋病:湿った環境が感染の原因になりやすい。
- 梅毒・HIV:包皮の傷口からウイルスが侵入しやすくなる。
特に性交時に包皮が裂けたり出血した場合、パートナーにも感染を広げる可能性があるため注意が必要です。
治療法と改善方法
カントン包茎の治療法は、症状の重さによって異なります。
- 軽度:医師が手で包皮を戻す処置を行う
- 中等度〜重度:局所麻酔をして切開し、腫れを改善する
- 再発防止:根本的な治療には**包茎手術(環状切除術)**が有効
再発を防ぐためには、
- 無理に包皮をむかない
- 毎日の清潔を保つ
- 早めに専門医へ相談する
ことが大切です。
カントン包茎は“恥ずかしい病気”ではなく“放置厳禁の病気”
カントン包茎は、放置すると性病・壊死・排尿障害など深刻なトラブルにつながります。
「恥ずかしい」「相談しづらい」と思うかもしれませんが、早めに受診すれば多くの場合は短期間で改善します。
最近では、男性専用クリニックやカウンセリングルームが増えており、プライバシーにも配慮されています。
一人で悩まず、まずは無料カウンセリングで相談することから始めましょう。

