まず、カントン包茎は「医療的治療が必要なケース」
包茎には大きく分けて3種類あります。
- 仮性包茎:むけるが、普段は皮がかぶっている
- 真性包茎:むけない
- カントン包茎:無理にむくと皮が締まり、血流が悪くなる状態
カントン包茎は放置すると、痛み・炎症・亀頭壊死などのリスクがある“医療的治療が必要な状態”とされています。
そのため、場合によっては健康保険が適用されることもあります。
保険診療で手術できるケース
保険診療が認められるのは、次のような“医学的理由”がある場合です。
- 包皮が締まって排尿や清掃に支障がある
- 皮膚が炎症を繰り返している
- むくと強く締まって血流が悪くなる(カントン包茎)
こうしたケースでは、泌尿器科や一部の総合病院で保険適用の手術が受けられます。
✅ 3割負担でおおよそ1〜3万円前後(麻酔・手術・薬込み)
✅ 医療費控除の対象になる場合もある
ただし、保険手術はあくまで「機能回復」が目的。
見た目の仕上がりやデザイン性は重視されません。
縫合跡が少し目立ったり、仕上がりに個人差がある点は理解しておく必要があります。
自由診療(美容包茎手術)との違い
一方で、美容クリニックなどで行われるのが自由診療です。
目的は「見た目の改善・仕上がりの美しさ」。
- 傷跡を目立たせないデザイン
- 亀頭の形に合わせた自然な縫合
- 吸収糸や高周波メスによる出血・痛みの軽減
など、より仕上がりにこだわった施術が受けられます。
費用は自由診療のため、
✅ おおよそ10万〜30万円程度(クリニックによって差あり)
保険は使えませんが、見た目・心理的満足度を重視する人には人気です。
「保険+自由診療の併用」はできる?
結論から言うと、原則として同時併用はできません。
保険診療と自由診療を同一の部位・同一日に併用することは法律で禁止されています。
つまり、「保険で手術の一部を行い、デザイン部分だけ自費で」ということはできないのです。
ただし、例外的に次のようなケースはあります👇
- 一度、保険診療で治療(機能改善)を行ったあと
- 数か月後に、美容目的で自由診療(見た目の修正)を別途受ける
このように**“期間を分けて”別の目的で受ける**場合は可能です。
5. クリニックを選ぶときのポイント
カントン包茎の治療では、
「どの医療機関で受けるか」が仕上がりと満足度を大きく左右します。
✅ ① 保険診療を希望するなら
→ 泌尿器科・形成外科など“医療行為を中心にしている病院”へ。
→ 医師が保険適用の基準を診断してくれます。
✅ ② 仕上がりやデザインを重視するなら
→ 美容外科・男性専門クリニックなど“自由診療”を選択。
→ カウンセリングで希望の形や縫合方法をしっかり伝えることが大切。
✅ ③ 両方の説明を聞きたい場合
→ “保険診療も自由診療も扱っているクリニック”を探すのがベスト。
→ 「保険が効く症状なのか」「自費だと何が違うのか」を比較できる。
目的に合わせて選ぶのが最善
カントン包茎の治療は、
**「保険で最低限治したい」**のか、
**「見た目までこだわりたい」**のかで選び方が変わります。
- 医学的な治療 → 保険診療(機能改善中心)
- 美容的な仕上がり → 自由診療(見た目・満足度中心)
- 併用は原則不可。ただし、時期を分けて受けるのは可能
自分の目的と希望を明確にして、
そのうえで信頼できる医師と相談すること。
それが、後悔しない治療へのいちばんの近道です。

